2013年8月20日火曜日

9/16加留部さんとの打ち合わせ
市の地域福祉計画と社協の地域福祉活動計画を「(仮称)地域福祉計画における市民活動推進計画」として一体的策定の真っ最中です。先週は2回目のワークショップ(9/6実施予定)でファシリテーターをお願いしている加留部貴行さんと市福祉課、社協の事前打ち合わせを行いました。
1回目のワークショップで出てきたキーワードから計画案の大枠を作成しましたが、ここまでくるのに市福祉課ともう何回協議を重ねたかわかりません。
また、市福祉課以外の関係課とも意見交換を行いながら、具体的計画案の策定作業では市福祉課と2日間(内、一日は休日返上)缶詰の作業、時にこの計画ホントに出来るんだろうかと思いつつ、プロセスをとおして対話を重ねることが改めて大事だと思いました。
2回目のワークショップでは大枠ですが計画案に対して市民の声を引き出してもらわねばなりません。ファシリテーターの加留部さんよろしくお願いいたします。

2013年8月7日水曜日

8/6  市内の小中学校の先生を対象とした福祉教育基礎研修会を開催
長崎ウエスレヤン大学社会福祉学科(長)    教授 中野伸彦氏による
「福祉教育の意義とこれからのまちづくり」について…
「福祉教育」という言葉はなかなか一般の人には聞き慣れない言葉だと思います。
私たち社協は無関心な人たちにまずはどうやって気づいてもらうか。そのために全市民を対象とした福祉教育を展開しています。(極端な言い方ですが社協はこの無関心とどう闘うのかが問われていると思っています。)
福祉教育はそれを理念化し、社協職員はその理論を持ち、あらゆる手法を駆使して共に生きる(排除しない)地域づくりを目指していかねばなりません。
また、大野城市社協では重点事業として学校における福祉教育にも取り組んでいます。
学校での福祉教育の取り組みは昭和50年代から始まっているのですが、学校では「総合的な学習の時間」を活用して体験学習が取り入れられ、そのなかに疑似体験(車いす体験、アイマスク体験等)をとおした学びの場が多く設定されることがあります。学校から社協へはこの疑似体験の協力依頼が多いわけですが、大野城市社協としては疑似体験を目的化するのではなく、担当する先生方と綿密な打ち合わせを重ねたうえ、可能な限り障害ある人に協力をしていただきながら子どもたちと対話をとおした体験学習をすすめています。
 今年度は初の試みとして教育委員会のバックアップを受け、市内の小中学校の先生方を対象とした福祉教育基礎研修会を8月6日(火)に開催しました。
 研修会終了後のアンケートでは多くの先生方が障害者理解の前にまず人間理解をという言葉が響いたという声をいただきました。
 また、社協へも次のような貴重な意見をいただきましたのでご紹介します。

 総合の学習の時のみ、社協にお世話になっているような気がします。日常的に(長期的に)接点をもてると、学習のきっかけも子どもたちに問題意識としてもてるし、子どもが「社協の人にきいたらいい…」と解決の方法に気づいたりできるのではないでしょうか?
 今回この研修会はとても有意義でした。夏休みにある期間を社協から指定していただいて福祉教育相談週間などつくってみてはいかがでしょうか? 
 ぜひ毎年このような研修会を続けていただきたいと思います。ありがとうございました。


私たち大野城市社協は先生方の声もしっかり受け止めながら、社協の使命としてあるべき福祉教育をすすめていきたいと思います。

2013年7月31日水曜日

実践報告「社協職員全体で取り組む総合相談について」

7月29日(月)~30日(火)
平成25年年度福岡県市区町村社会福祉協議会 会長・常務理事・事務局長研修会が朝倉市杷木町で開催され、
大野城市社会福祉協議会より総務企画課長が実践報告を行いました。
 



福島の物産販売・PRを行いました。総務企画課長お疲れさまでした



研修会が終了した帰り際に持てるだけ持参した福島の物産を販売しました。
ご購入いただいた皆さまありがとうございました。






2013年7月26日金曜日

7/26 夏っ子クラブ のびのび体操 
7月26日から障害ある子どもたちの預かり事業である「夏っ子クラブ」(写真は7/26の様子)が始まりました。
ところで毎年夏休みになると時々、私どもの総合福祉センターにやって来る男の子がいます。今年は毎日のようにやって来て一階のロビーを行ったり来たり、彼は特別支援学校の高等部在籍で夏っ子クラブを利用出来るのですが利用はしていません。
彼をみていると利用しない理由についてなるほどと思うところがあります。彼にとって自由が一番のようです。ロビーから私たち(事務所)を眺め、満面の笑みを浮かべています。そして、その満面の笑みに癒される私たちがいます。
彼からみると私たちは檻の中にいるサルのようなものかもしれないなと思うと思わず笑ってしまいます。
ある時、彼に、ラウンジ(交流スペース)の方が涼しいよ-というと彼はすかさずここがいい!
えっ、どこ? 
ココ!
あ~ボランティアセンターね

自分の居場所は自分で決めると言わんばかりの返答に頷いてしまいました。

2013年7月15日月曜日

  先週、社協職員が炎天下のなか彷徨っている認知症ひとり暮らし高齢者の方を見つけ事なきを得ました。生命に関わる問題だけに市関係機関への情報提供や地域(自治会)の役員の方々とも連絡を取りながら地域ケア会議による情報共有と地域福祉推進委員会による見守りの強化(連休中の緊急連絡先)などの確認を行いました。
  認知症の人の徘徊から行方不明となった場合には迅速な捜索態勢を構築しておくことが必要です。熱中症の夏場、体温を奪う冬場は一分一秒を争います。
  市役所、消防、警察、地域、社協は日頃から情報の共有をしておかねばなりません。そういう意味において各地域で開催されている地域ケア会議は意義あるものだと思います。
 付け加えていうと認知症の人の徘徊は社会という大海原を彷徨い、無縁社会と呼ばれるようになった私たちの社会に、そして私たちひとり一人に「あんたたちの社会はこれでいいのか」と認知症の人が私たちに突きつけているように思います。


2013年7月10日水曜日

災害ボランティアセンター設置・運営マニュアルづくりをとおして

7/9 うきは市社会福祉協議会にて
九州北部豪雨災害からもうすぐ一年を迎えます。
 昨年の災害発生時には、本会からも「うきは市」「八女市」などの災害ボランティアセンターへ職員を送りました。
 大規模災害が発生した場合、社会福祉協議会は災害ボランティアセンターを設置するという重要な役割を担います。
 本会でも設置シュミレーションなどをとおしてスペースの確保などその難しさを実感しているところですが、今回、いち早く災害ボランティアセンター設置・運営マニュアルを策定し昨年の災害をとおしてマニュアルの充実を図られている、うきは市社会福祉協議会にお邪魔して災害ボランティアセンター設置・運営などについて勉強をさせていただきました。

 現場は決してマニュアルどおりにはいかないものですが、それをもとに訓練を繰り返すことは社会福祉協議会にとって不可欠なことであることは言うまでもありません。
 うきは市社会福祉協議会で話を伺うなかで早急に検討しておかなければならない課題もみえてきました。特に必要とする資材の調達にあたっては被災した市町村社会福祉協議会では限界があり、福岡県社会福祉協議会等との連携も欠かせません。福岡県社会福祉協議会には今一度その検証を行ってほしいものです。
 また、災害発生時には総合的なコーディネート力が問われます。日頃からその力を培っておくこと、常に備えておくこと、これは私たちの努めであると思います。

2013年7月7日日曜日

夏っ子クラブをとおして

大野城市社会福祉協議会ではこれから夏の事業が盛りだくさんとなります。
今日(7/7)は「夏っ子クラブ」と「ふれあいの旅」のスタッフ研修を開催しました。夏っ子クラブは10年目、ふれあいの旅の31年目を迎え、どちらとも発達障害等の子どもたちを対象とした事業です。
夏っ子クラブは障害のある子どもを抱えるお母さんより長期の夏休み期間中にずっと家で過ごし、目が離せないこと、兄弟児との関わりが出来ないこと等の相談を受けたことから、私たちとして出来ることは何かを考えた末に総合福祉センター全館を利用して夏休み期間中に小学生から高校生までの預かり事業を開始したのが夏っ子クラブです。
開始した当時、実施にあたっては専門機関とボランティアの協力は欠かせませんでした。難題山積み-ボランティアの確保、ひとりひとりの子どもへの対応の難しさ、会議室スペースという動線の困難さ、そして、保護者懇談会や相談会の開催、それと同時に市役所へ障害ある子どもたちの夏休み期間中や放課後の問題について行政として保障すべき課題であることも訴えました。
市役所担当課や教育委員会にも預かり事業の現場を見ていただき協議を重ねた結果、大野城市独自のタイムケア事業(平日、土日)が実施されるようになり、夏休み期間中は夏っ子クラブの週二日と土日のタイムケアの実施となり、子ども療育支援センターが増築され専用スペースも確保され今に至っています。(人件費等の必要経費は市補助)
夏っ子クラブを切り拓いたのは障害ある子どもたちを抱える親でありボランティアです。
夏っ子クラブやふれあいの旅をとおして社会福祉協議会とは何かを見つめ直す機会でもあります。


2013年2月25日月曜日


2013年度の事業計画(案)づくりの大詰を迎えていますが、大野城市社協としては地域福祉計画・地域福祉活動計画の策定や障がい者地域活動センターの将来計画、法人後見事業は2013年度が本格的な取り組みとなります。
どれもが行政そして市民・当事者と協働していかなければならないものばかりですが、近年、成年後見については国が市町村に対して市民後見人等の人材の育成・活用を図るための研修を推進しています。
この取り組みについては市町村にばらつきがありますが、直接行政が市民後見人養成事業を実施しない場合は社協へ市民後見人の育成事業を委託するということが考えられます。しかし、後見制度がたいへん難しい内容でありそう容易には取り組めないというのが現場の実感です。
大野城市社協では20年以上前にどうしても金銭管理をしなくてはならないケースがあり、弁護士に助言をもらいながら独自で金銭の管理サポートを実施してきた経緯があります。(現在では県社協が日常生活自立支援事業として実施されていますが)
ここ数年は法人後見の事業化に向けて研究を重ねていますが、必要なのはマンパワー(専門職)の確保であり実施可能な体制づくりと財源の裏付け等々の課題があります。
そんなことを考えていた矢先、大阪ボランティア協会が発行する市民活動総合情報誌「ウォロVolo」2013年1・2月号V時評で同誌編集委員の筒井のり子氏がその課題を具体的に指摘されています。思わずそのとおりだと頷いてしまいました。

2013年1月30日水曜日

被災地への思いを名前に託した赤ちゃんが1歳になりました。(13/01/29)



福島県新地町へボランティアに行ったのが縁で名付けられた「シンチ君」。

その話題が広がり、昨日(1/29)11:30~フジテレビ系列で全国放送されました。
是非ご覧下さい。

2013年1月23日水曜日


ブログへの投稿を疎かにしていた3ヶ月
社会はめまぐるしく変化しているなあと思いつつ、世の中の出来事にどう向き合うのか
力では何も解決することなど出来ないのに…と思いながら

度々とメディアに取り上げられ有名になった次の詩を読み返しています。

「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」から抜粋   川上 邦夫訳


詩 「子ども」
  

批判ばかりされた子どもは

非難することをおぼえる

殴られて大きくなった子どもは

力にたよることをおぼえる

笑いものにされた子どもは

ものを言わずにいることをおぼえる

皮肉にさらされた子どもは

鈍い良心のもちぬしとなる

しかし、激励をうけた子どもは

自信をおぼえる

寛容にであった子どもは

忍耐をおぼえる

賞賛を受けた子どもは

評価することをおぼえる

フェアプレーを経験した子どもは

公正をおぼえる

友情を知る子どもは

親切をおぼえる

安心を経験した子どもは

信頼をおぼえる

可愛がられ抱きしめられた子どもは

世界中の愛情を感じとることをおぼえる