2013年8月7日水曜日

8/6  市内の小中学校の先生を対象とした福祉教育基礎研修会を開催
長崎ウエスレヤン大学社会福祉学科(長)    教授 中野伸彦氏による
「福祉教育の意義とこれからのまちづくり」について…
「福祉教育」という言葉はなかなか一般の人には聞き慣れない言葉だと思います。
私たち社協は無関心な人たちにまずはどうやって気づいてもらうか。そのために全市民を対象とした福祉教育を展開しています。(極端な言い方ですが社協はこの無関心とどう闘うのかが問われていると思っています。)
福祉教育はそれを理念化し、社協職員はその理論を持ち、あらゆる手法を駆使して共に生きる(排除しない)地域づくりを目指していかねばなりません。
また、大野城市社協では重点事業として学校における福祉教育にも取り組んでいます。
学校での福祉教育の取り組みは昭和50年代から始まっているのですが、学校では「総合的な学習の時間」を活用して体験学習が取り入れられ、そのなかに疑似体験(車いす体験、アイマスク体験等)をとおした学びの場が多く設定されることがあります。学校から社協へはこの疑似体験の協力依頼が多いわけですが、大野城市社協としては疑似体験を目的化するのではなく、担当する先生方と綿密な打ち合わせを重ねたうえ、可能な限り障害ある人に協力をしていただきながら子どもたちと対話をとおした体験学習をすすめています。
 今年度は初の試みとして教育委員会のバックアップを受け、市内の小中学校の先生方を対象とした福祉教育基礎研修会を8月6日(火)に開催しました。
 研修会終了後のアンケートでは多くの先生方が障害者理解の前にまず人間理解をという言葉が響いたという声をいただきました。
 また、社協へも次のような貴重な意見をいただきましたのでご紹介します。

 総合の学習の時のみ、社協にお世話になっているような気がします。日常的に(長期的に)接点をもてると、学習のきっかけも子どもたちに問題意識としてもてるし、子どもが「社協の人にきいたらいい…」と解決の方法に気づいたりできるのではないでしょうか?
 今回この研修会はとても有意義でした。夏休みにある期間を社協から指定していただいて福祉教育相談週間などつくってみてはいかがでしょうか? 
 ぜひ毎年このような研修会を続けていただきたいと思います。ありがとうございました。


私たち大野城市社協は先生方の声もしっかり受け止めながら、社協の使命としてあるべき福祉教育をすすめていきたいと思います。