2011年7月24日日曜日

南相馬市原町区災害ボランティアセンター・職員からの報告Ⅲ

南相馬市から報告

 現在、南相馬市災害ボランティアセンターに入らせていただき、センター運営のお手伝いをしています。震災から4ヶ月以上が経ち、発生直後はガレキだらけの沿岸部や泥で埋まった側溝なども、全国からたくさんのボランティアの方々に来ていただき、かなりきれいになってきています。ボランティアの人数は延べ1万人を超えました。但し、未だに県外に避難されていて原発の影響もあるのでなかなか帰ってくることができず、家の敷地にガレキが残ったままになっているお宅もあり長期的な支援が必要となります。依頼される内容は日々変わりますが、7月23日現在の活動は、津波で流されてしまった思い出の品々の洗浄・展示作業や仮設住宅へ運ぶ布団のセット作り・配送などです。当初と比べると依頼内容は大きく変わってきており、大きな転換期を迎えています。
8月1日より、「南相馬市災害ボランティアセンター」から「南相馬市生活復興ボランティアセンター」へと移行します。災害復旧活動から生活支援中心の活動になり、応急仮設住宅入居者が孤立しないように見守り訪問活動や集会所を利用したサロン活動、コミュニティづくりなどを進めていきます。名称のとおり復興に向かっていきますが、現地はまだまだ多くの方の支援が必要です。義援金だけでなく、応援メッセージなど今後とも温かいご支援をよろしくお願いいたします。
  
 話は変わりますが、毎年7月23日~25日の3日間の日程で、伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」が開催されます。今年は震災の影響もあり規模が少し縮小されますが、相双地方の復興のシンボルとして、「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」と称し本日ついに開催されました。午前中も全国から大勢の観光客が来ていて壮大なお祭りでした。今年はメインイベントである“甲冑競馬”や“神旗争奪戦”は中止となりましたが、必ず復興して来年以降も相馬野馬追はありますので、機会があれば皆さんもぜひ南相馬市を訪れてみてください!!T.A

                2011.7.23  東日本大震災復興 相馬三社野馬追