2011年2月11日金曜日



福祉委員会 (グループに別れての討議)

2月9日(水) 福祉委員会の定例会の日でした。福祉委員会は1984年に社協が各地域(1名)に福祉委員さんを選出していただき市全体の福祉委員さんが集まる場として定例会を開催しているものです。福祉委員さんの役割として地域で組織している※地域福祉推進委員会に定例会の内容等を伝えていただくなどパイプ役として重要な存在です。

※ 福祉委員さんも地域福祉推進委員会 の方々も地域のボランティアです。
 地域の活動は組織的に活動することによりその効果が発揮されることから各地域全てに地域福祉推進委員会(地域によっては別の名称の場合も有り)が組織されています。全ての地域に地域福祉推進委員会が組織されるまで10年以上の歳月を要しており、その過程には社協職員(コミュニティワーカーとして)の関わりがあります。
 また、4年前に市によって高齢者の方を中心に対応が難しいケースを地域、社協、市地域包括支援センター等の関係者で情報共有を行い、どのように見守っていくかという協議の場として地域ごとに地域ケア会議が設置されましたが、福祉委員さんはこの地域ケア会議の構成員の一人でもあります。
  さて、この日の福祉委員会の内容ですが、昨年から市が進める「災害時要援護者支援制度」がテーマでした。
 この制度は、高齢者、65歳未満の要介護認定者、障がい者(児)、難病患者、妊産婦および乳幼児、外国人の方々等を対象として事前に登録していただき、日頃から声かけや訪問(地域ボランティア)を行い、災害が発生した時すぐに手助けできるようにするものです。社協では、この制度の案を示された時に福祉委員さんたちと協議を行い、懸念される事項について事前に意見書を提出したのですが、行政としては実施していく中で修正するということで今に至っています。現在、高齢者等を中心として2,000人を超える登録申請があっていますが、登録された人たちをどう見守るのか、その体制をどう構築するのかは、まず地域ケア会議の中で協議をすることになっています。地域のつながりが失われつつある中、どの地域も見守りの体制をつくることは、そうたやすいことではなく、福祉委員さんからは地域ケア会議が未だスタートラインにも立てないという状況の報告がほとんどでした。家族の絆、地域のつながりが深刻な状況にある中、それに立ち向かおうとする福祉委員さんなどのボランティアの人たちが少なからずいることは一寸の希望でもあります。社協は常にそのような人たち(市民の側)と共にあらねばならないと強く感じた日でした。